梵鐘(ぼんしょう) 山口市指定文化財
●梵鐘(ぼんしょう) 山口市指定文化財 http://www.city.yamaguchi.lg.jp/bunkazai/bunka/a27.html
工芸品 昭和51年12月21日 市指定有形文化財 所在地 :山口市大字嘉川2091番地 所有者 :萬福寺 アクセス:上嘉川バス停から北西へ徒歩約5分この梵鐘は、総高98.8cm、口径61.0cmで、上・中・下帯、草の間とも無文、乳(ちち)は4段4列に配し4区合計64個である。竜頭(りゅうず)は太く堂々としており、撞座(つきざ)は八葉の蓮華座(れんげざ)であるが、中房が複雑で豊かであり、池の間の4区に銘文が彫られている。 銘文によると、天正4年(1576)に久芳賢直(くばたかなお)が長門府中の鋳物師安尾春種(やすおはるたね)に鋳造させて、嘉川(かがわ)八幡宮に寄進したものとわかる。久芳賢直は北条時政の子孫で、芸州久芳村を領して久芳氏を称し、大内氏に仕えていたが大内氏滅亡後は毛利元就に仕え、賀川地方(山口市嘉川)の領主となった。 安尾春種は、長州府中(下関市長府町)の南金屋(みなみかなや)の鋳物師である。安尾氏は、その系図によると鎌倉時代から府中で鋳物師を世襲し近世に至っている。 萬福寺は嘉川八幡宮の社坊であったが、明治の神仏分離に際し、この梵鐘は嘉川八幡宮から萬福寺に移された。